文化祭
「159」
これはPoiの展示を見た人の数。
廊下の風船だけ見て帰った人も含めると、200人を超えたんじゃないかしら…??
いろんなセクシュアリティやマイノリティ(留学生、障碍・病気を抱えている人、ホームレス)の人、1〜2歳のベイビーから70〜80歳くらいのシニアまで、多種多様な人が会場を訪れた。
去年は調査兵団員が来たけど、今年はデーモン閣下(偽)が来た。
閑話休題。
今年は特に親子連れが多くてびっくりした。
親御さんから「レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの展示だなんて、うちの子供がそれを見て“悪”影響を受けたらどうしてくれるの?!」なんて悲しいことを言われなくてよかったけど、きっと胸中穏やかでない親御さんが多かったと思う。私の勝手な偏見、または思い込みかもしれないけれど。でも顔を引きつらせてる親御さんを見たら、そう思いたくなってしまう。
「私はLGBTに反対」という親御さんがいた。
「LGBTが少子化を加速させる」
「LGBTは自分のことだけ考えて、親の気持ちを考えていない」
「最近世界中でLGBTの活動が盛んだけど、“性同一性障害”の人はともかく同性愛者はもっと静かにした方がいいんじゃない?」
「子供がこういう情報に触れてLGBTになったらどうするの?」
などなど話してくれた。
私は自分でも驚くほど心穏やかにそれを聞いていた。その人が明るく話してくれたからということもあるけど、私は「知っていた」から。LGBTは少子化と無関係なことを。LGBTは自分よりも周りの人のことばかり考えていることを。なぜ今世界中でLGBTの活動が盛んなのかを。子供たちがLGBTに関する正確な知識や情報を、なるべく早いうちから持っておくべき理由を。
正確な知識と情報は「自分を守ってくれる盾」だと私は思う(誰かを攻撃する武器ではない)。それなのに多くの親は、子供に知識や情報を与えたがらない。知識や情報に優劣をつけ、清く美しいと思える良いものだけ子供に与え、汚くいやらしいと思える悪いものは神経質に排除する。その情報操作行為は子供の知る権利を踏みにじっているのに、「子供を守るため」と正当化してしまう。本当に子供のことを想い、子供を守りたいと思うのであれば、いろんな知識や情報、つまり自分を守ってくれる盾を与えるべきだと私は思う。
それと、知識や情報を与えるのは親だけの仕事じゃない。社会全体が協力すべきこと。あと子供だけじゃなく、大人たちも知識や情報を得るためにいろんなことを学ぶ姿勢を忘れちゃいけないと思う。大人は自分だけじゃなく、周りの人も守れる盾を持てたらステキね。
LGBTに反対という意見を私は尊重したい。でも、LGBTについての正確な知識や情報を持っていれば、そもそも反対意見が芽生えない。やたら肯定する必要もなくなる。
もし今、LGBTに不快感や違和感を感じているのなら不正確な知識や情報、つまり偏見や思い込みがあるのかもしれない。それをポイするきっかけをこれからも作っていきたいと思う。
p.s
文化祭で使用した展示物の画像や文化祭の写真をグーグルドライブにアップしました!ぜひご覧ください。
https://drive.google.com/open?id=0B0DbOHbTI4m1SDZxNXVzNlh4ajQ
p.p.s
1月中旬完成を目標に、これからPoiでは
・フリーペーパー
・缶バッジ
・ステッカー
を制作します。
フリーペーパーは、文化祭で展示したクリーム色のポスターの内容をさらに深めたものになります。お楽しみに!
p.p.p.s
2月下旬から3月末にかけて、Poiメンバーによる講演会を実施します。
今のところ予定している講演会会場は
・岩手大学
・アイーナ
・おでって
・岩手県立盛岡第三高等学校
の4会場です。詳しい情報は2017年2月上旬ごろにお知らせします。こちらもお楽しみに!
記事担当:岩手大学教育学部4年 加藤麻衣(グラフィックデザイン・写真担当 / Poi設立者 / ピラミッドのてっぺんの人間)
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